心と身体の快い感覚が満たされた時、
私たちは、その空間を居心地よく感じます。
その感覚には、一般に誰でもが快く感じるものと
パーソナルな(個人的な)好みが反映されるものがあるようです。
H様邸のインテリアを視覚からみてみましょう。
床のヒノキの色は、私たちの肌の色と同調する中間色です。
私たちの筋肉は緩み、こころもリラックスします。
壁に使ったウッドチップ入りの紙クロスや手仕事の風合いのコットンのカーテンは、
均一でない自然素材の凹凸があり、
光を様々な方向に反射し眩しさやチラツキのない、
やさしい光を生み出します。
ヒノキの建具の年輪には、1/Fのゆらぎのリズムが流れています。
色・光・リズムを視覚は感じています。
視覚への働きかけを考えて、素材を吟味することで心地いい空間が実現できます。
文:やはぎのりこ
初出:情報誌Wing vol.13 株式会社くにけん発行
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2003.05.01
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